捏造ホワイトスモールーム そこは小さくて白い部屋だった。 いつもの白い部屋と違うのは、小さ過ぎる事だった。 ■人数:生者1人、悪霊好きなだけ ■時間:RPが続く限り(探索一時間ぐらい後は推理次第) ■ロスト率:ロストの可能性あり ■オススメ技能:【目星】【オカルト】【医学等の知識系】 ■この情報は必ず募集時に告知する事:目覚めると探索者は縦1.5m横1.5mの正方形の白い部屋に閉じ込められた そうしないとシャンカー達はクソデカキャラで来る可能性があるので出航してすぐに ㌧㌧ あなた達は死にましたとRTAする事になる ◆シナリオテーマ 「部屋データを用意したくない」 「それはそうとして密室に探索者は詰め込みたい」 ◆シナリオ傾向 脱出、白い部屋、茶番、短編 クトゥルフっぽさ<<<<謎解き ■KP事前説明:シナリオのクリア条件 本シナリオでは、探索と推理によって以下の内容を見つけ出す・推理する必要がある。 ①扉を見つける 見えない扉を探索して見つけ出しましょう。 白い部屋を物理的に見えない空間に変えることで、見えない扉を発見出来るようになります。 ■シナリオ本編──選択ルール「呼吸困難」 シナリオでは粉末のカルシウムが出てくる。また、かなり狭い密室空間であるという特徴がある。その為、通気性の悪さから呼吸困難に至る可能性がある。 以下の二つのルールをKPは採用しても、しなくてもいい。採用した場合はスリリングな探索(タイムアタック系)となる。 ①長時間の調査 狭い空間における空気濃度は限られている。この事から探索者は行動をする事で酸素欠乏が発生する可能性がある。 このダメージは、室内から離脱した場合でのみ回復出来る。 ==================== 1:探索者が3回技能(正気度チェックを除く)を振った場合、探索者は【6版:CON×5】【7版:CONロール】を行う。 2:判定に成功した場合は1の処理へ戻る。判定に失敗した場合、呼吸の苦しさを感じて【1d4のダメージ】を受ける。及び呼吸への不安から【正気度判定:0/1d4】を行う。3の処理へ移行する。 3:探索者が2回技能(正気度チェックを除く)を振った場合、探索者は【6版:CON×5】【7版:CONロール】を行う。 4:判定に成功した場合は3の処理へ戻る。判定に失敗した場合、呼吸の苦しさを感じて【1d4のダメージ】を受ける。及び呼吸への不安から【正気度判定:0/1d4】を行う。5の処理へ移行する。 5:探索者が1回技能(正気度チェックを除く)を振った場合、探索者は【6版:CON×5】【7版:CONロール】を行う。判定に成功した場合は特に無し。判定に失敗した場合、呼吸の苦しさを感じて【1d4のダメージ】を受ける。及び呼吸への不安から【正気度判定:1d3/1d6】を行う。以後継続。 ②カルシウムと水による化合 白い粉(カルシウム)に水がかかると水素が発生する。この事から、水をかけた場合空気中の水素濃度が増える事で酸素欠乏が発生する可能性がある。 (例えば、ファンブルで流血した時や自傷行為が発生した場合に起こり得る可能性が考えられるだろう) このダメージは、室内から離脱した場合でのみ回復出来る。 ==================== 1:カルシウムに水分をかけた場合、【幸運】の判定を行うこと。判定に成功すれば問題なし。判定に失敗した場合、呼吸の苦しさを感じて【1d4のダメージ】を受ける。及び呼吸への不安から【正気度判定:0/1d4】を行う。 ==================== ※KP向けの話※ ・このルールを適用しない限りはロストの危険性は無い。不慣れな初心者には不適用にして良いだろう。 ・KPが仮に邪神ならば考えてみてほしい。邪神は生温いゲームより、デスゲームの方が好む筈だ。程良くロストに怯えながら探索をする人間をツマミに嗜む酒は美味かろう。 ■シナリオ本編──導入 目覚めると探索者は縦1.5m横1.5mの正方形の白い部屋に閉じ込められている。室内をパッと見渡せば白い部屋。それ以外はない。扉も机も見当たらない本当に探索者しかいない。 探索者は限りなく無に近い小さな部屋に巻き込まれたという異常性に心が掻き乱されるだろう。【正気度消失:1/1d6】 <調査出来る内容> ・室内全体 ・探索者 ・白い床 ・白い天井 ・白い壁ABCD ※KP向け説明※ 基本的に調査できる内容はPLに未開示の方がやりごたえがあります(ほぼ中身が無いため) ◆調査:室内全体 *音に関して 【聞き耳】の判定に成功した場合、この建物の外側から何か呪い(まじない)をする声と、カラカラと何かが器の中で走るような音が聞こえてくることに気が付ける。探索者は何かの呪いに巻き込まれたのだろうか、と判断するかもしれない。 ※ KP向け説明※ サイコロの目の確率は人智では予想ができないものと考えられていたため、サイコロの動きを神の意思と捉えて宗教儀式などに用いられる事があったそうです。 *明かり/空間について ・光源があるため、室内は明るい。 ・室内の光源を失うと調査困難になる。電灯を元に戻す際、探索者の状態次第では【6版:DEX×5】【7版:DEXロール】に成功すれば電灯を元に戻せる(再戦可能)として良いだろう。 *壁について 配色は殆どが白。もし探索者が床を触りたいと言った場合、手に《白い粉》が付着する。 【アイデア】に成功した場合、この空間は小さな密室であり通気路がないと分かる。長居し続ければいずれ窒息してしまうのではないかと判断してしまうだろう。【正気度判定:0/1d3】 ◆調査:探索者 *荷物について ・荷物はキャラクターシートに載っている物は一通りあってもいい。但し部屋が狭いので車はト○カーにするなど、大きい荷物は小さな物へと差し替えておくこと。密度でいきなり死にたい(ロストしたい)場合は所持して構わない。 ・通信機器類は繋がっており、電波が通る。探索者が誰かに電話をしたり、ネット情報を閲覧しようとすると唐突に『ピーピーピピピ』と大音量で鳴り響く。その後確認すれば、通信機類の電波が圏外になっていると分かる。外部との繋がりを経たれた恐怖に探索者は襲われる【正気度判定:0/1d4】 →音について詳細を知りたい場合は【知識系技能】または【歴史】の判定を行うこと。知識の判定に成功することで『モールス信号ではないか』と分かる。歴史の判定に成功した場合は『これはモールス信号であり、内容は「7」である』と分かる。 →モールス信号の内容を思い出したい場合は【アイディア又は知識系技能】の判定に成功することで分かるとする。モールス信号の内容は「7」だと思う。 *魔術や無法技能について ・『魔力感知系』や『門の発見』で魔術的に作られた門の在り方を見つけ出すことが出来る。魔術に対して反応を示すのは壁Bである。 ・『門の創造』は、門を作るための素材不足としてKPは却下すること。面白ければ作ってもいいが、現在地が不明のため何処に門が開くか不明と伝えること。それでも門を作って通過した場合はロスト処理(エンディング②)とすること。 ・『ヨグ=ソトースのこぶし』などの攻撃系呪文で壁をこじ開けることが出来る。壁(扉)が開くのは壁Bである。 ・闇黒剣月闇等のワープ等も上記の処理で良いと思う *服について ・原則普段着でいいが、KPが好みで服装を変更して良い。睡眠時なら寝間着かもしれない。 ・【目星】の判定が行える。判定に成功すると、服の表面に《白い粉》が付着していると分かる。 《白い粉》 ・【アイデア】の判定に成功することで「この粉は床に寝っ転がっている時に付着した」と判断できる。 ・臭いは無臭 →【聞き耳】をしても匂いは感じない。 ・舐めると苦味と酸味が混じった味がする。 →【科学:薬学】【医学】【生物学】のいずれかの判定に成功すれば、この粉はカルシウムだと分かる。もし此処に水を垂らしたら、水素が発生し最悪の場合は気中の酸素濃度が低下して酸素欠乏を起こすのでは…と気付く。 ・失敗したらレアアイテム小麦粉“そういうこと“にしてもいい *記憶について ・KPは拉致られた理由をでっち上げて良いです。迷ったときは『拉致られた理由ランダム表』を使ってみよう。 ・携帯電話の日付と記憶の日付に相違はない。 ・探索者がより詳しく拉致られる時の状態を思い出したいと希望する場合は【アイディアか知識系技能】を行わせること。成功した場合、探索者が拉致られる直前にニャルラトホテプ(姿は任意)やムーンビースト、狂信者の使役するエネミーに出会ったと思い出せるとする。【正気度消失:該当エネミー準拠】 シャンカー達はダイス振りたいだろうし悪霊もそれぞれ下記の表を振ってもいい <捏造拉致られた理由ランダム表:1d6> ①ケツアクメした記憶がある 【正気度消失:0/1d3】 ②コラ画像か定型作成中に意識が失せる 【正気度消失:0/1d3】 ③IDを出された後の記憶がない 【正気度消失:0/1d3】 ④な に も 覚えてないので【正気度消失:0/1d3】 ⑤そ゛う゛だ゛、゛得゛体゛の゛知゛れ゛な゛い゛化゛け゛物゛じ゛み゛た゛モ゛ノ゛♂゛に゛突゛然゛襲゛わ゛れ゛て゛…゛と゛思゛い゛出゛す゛【゛正゛気゛度゛消゛失゛:゛0゛/゛1゛d゛3゛】゛ ⑥そうだ、ヤソスロが揃った時に突然床がパカッとコントのように開いて、確かその奥に不機嫌首太ゴリラの腕のようなものが見えたような…と思い出す【正気度消失:0/1d3】 ◆調査:床 ・一面は白い床である。 ・床を手や足などで擦ると白い粉が少し積もっていると分かる。擦ったり触れると宣言があった場合は【目星】を行うこと。判定に成功すれば《色が異なるタイル床》を見つける。 《色が異なるタイル床》 ・ほんの少し灰色に塗られたタイル床が3つある。 ・タイルの並べ方を問われた場合、中心に1つ、中心から見て左上と右下に1つずつと伝えること。 ・中央のタイルに十字架が彫られている。 ・【目星】の判定が可能。判定に成功した場合、中央のタイルが剥がせることに気がつける。タイルを剥がせば、《骨》が見つかる。 《骨》 ・いびつな四角柱に近い形状の骨。 ・【アイディアか知識系技能】または【人類学】の判定に成功すれば『モンゴルで「シャガイ」と呼ばれる、一般的に遊びや占いなどで使われる振って遊ぶ玩具』であると判断できる。 ・【医学】【生物学】の判定に成功すれば、牛や羊などの距骨(後ろ足のくるぶしの骨)ではないかと気付ける。 ※ KP向け説明※ 距骨(原始的なサイコロ)は古代エジプトの副葬品や、紀元前のモンゴルの遺跡から出土されている為、此処では「発掘される事がある」の暗喩表現をしています。もし探索者が代用の技能を求めた場合、【アイデア】や【歴史】を振っても良いかもしれません。 ◆調査:天井 ・部屋の各角に電球が灯らされている。つまり角に1つずつ、合計4つ電灯がある。 ・明かりがついた状態で【目星】の判定が行える。判定に成功することで『天一地六東五西二南三北四』と『人間の考えは十人十色のため、正直奇想天外な答えが導き出される時がある。』と小さく彫られた文字(母国語)が見つかる。 ・電球を取ることで明かりを消せる。明かりを消すと、壁Cに仄かに1枚扉の枠のような光が浮かび上がる事に気付ける。 ・電球をはめ直すことで元に戻せる(点灯する)。 ※KP向け情報※ ・『天一地六東五西二南三北四』はサイコロの目の割り振りのことです。もし探索者が推理に時間を要している(或いはサイコロに気付いていない)場合は【アイディア】で気付かせて良いでしょう。 ・『人間の考えは十人十色のため、正直奇想天外な答えが導き出される時がある。』これはフェイク情報 ◆調査:壁A ・室内を東西南北で表した場合、北側の壁。 ・壁に二つの勾玉が描かれている。片方の勾玉は奥に窪んでいる。 ・凹んでいる部分に《白い勾玉》を嵌めると、凹んでいない側の勾玉が《黒い勾玉》に変化する。 ・そして部屋の電球が消えて壁Bに扉が出現する 《黒い勾玉》 ・壁に描かれた黒い勾玉。 ・よく見てみれば出っぱっており、引き抜けそうだと分かる。 ・勾玉を引き抜けば、裏面に「全は個にして、個は全なり」と勾玉の裏に文字(母国語)が書き込まれていると分かる。この言葉の意味が『森羅万象つまり全ての物は個から成り立っていて、その「個」が合わさって「全」を形成している』であることを思い出せる。 ※KP向け情報※ ・『その「個」が合わさって「全」を形成している』=『個+個=全』=『計算式』と繋がる連想配列。 ・「第2巻:陰陽太極図」に書かれた『隠+陽=完全』を補強する説明文。 ◆調査:壁B ・室内を東西南北で表した場合、東側の壁。 ・真っ白な壁。 ・電灯がついたままであれば、如何なる調査を行っても情報は出てこない。 ・明かりが消えたら扉が出現する→脱出して宴だァ〜〜〜〜!!🍻 ◆調査:壁C ・室内を東西南北で表した場合、南側の壁。 ・真っ白な壁。 ・探索者が壁を触れる、または壁に着目すると探索者が希望した場合、壁の各角及び中心部に僅かに凹みがある(つまり5つの凹み)と気付ける。 ・【アイデア】の判定が可能。判定に成功した場合、真ん中の凹みが奥に押し込めそうだと分かる。 ・真ん中の凹みを押し込んだ場合、押し込んだ部分の下部に小さな穴が開いていると分かる。穴の前には「○は投げられた」と字が彫られている。 ・《骨》を穴に投じた場合、右下の窪みに穴が開き、《白い勾玉》が出てくる。 《白い勾玉》 ・白い勾玉の形をしている物。 ・裏面に「陽の数」とある。【アイディアか知識系技能】または【オカルト】の判定に成功することで『中国では、奇数(1,3,5,7,9)は陽の数字、偶数(0,2,4,6,8)は陰の数字とされている』と思い出せる。 ◆調査:壁D ・室内を東西南北で表した場合、西側の壁。 ・真っ白な壁。一部が本棚になっており、《6冊の本》が並べられている。どれも真っ白な表紙の本である。 ※KP向け情報※ ・6冊の本を読むだけなら【図書館】の判定は不要である。 ・選択ルール「呼吸困難」を適用している場合、6冊の本を読む事に時間が掛かるか否かを【母国語】で判断していい。判定の結果に問わず読書は可能だが、判定に失敗した場合は即座に【6版:CON×5】【7版:CONロール】を行わせよう。緊迫感を与えたい場合オススメだ。 《6冊の本》 本の内容はそれぞれ以下の通りである。 ==================== ①第1巻:1人の王様 One sees clearly only with the heart. Anything essential is invisible to the eyes. ”心で見なければものごとはよく見えないってこと。大切なことは目に見えないんだよ。” →もし、探索者が閃いていない場合は【アイデア】を振らしてみると良いだろう。判定に成功すれば「目に見えない状態にする必要がある」と分かる。 ② 第2巻:陰陽太極図 全てのものが陰と陽の要素によって成り立っている。勾玉に描かれた小さな丸は陽の中にも陰があり、陰の中にも陽がありという「陰と陽それぞれが100%はない」との考えの表れである。二つが合わさってようやく完全になるのである。 ③第3巻:電球ジョーク Q. 1個の電球を取り替えるのに何人のポーランド人が必要か? A. 3人。1人が電球をつかんで差し込み、他の2人が最初の人物の乗っている台を持って回転させるため。 ④第4巻:モンゴルの占い モンゴルの占いでは4つのシャガイを使う。シャガイとはくるぶしの骨の意味である。くるぶしの骨は立体で、4面にわけられ、それぞれの面ごとに、馬・ラクダ・羊・ヤギとされる。シャガイを振るときに占う事柄を心で決めて、振って占う。出た面の組み合わせで、結果を導き出すのである。 ⑤第5巻:記号論理学 論理学においては、過程と結果は等値である。 →【アイデア】の判定を続けて行うこと。判定に成功すれば『等しい結果に着目するべき』だと探索者は判断する。 ⑥第6巻:不完全な数 ここに、知恵が必要である。思慮のある者は、獣の数字を解くがよい。その数字とは、人間をさすものである。そして、その数字は六百六十六である。 ──ヨハネの黙示録13章18節 →文章に対して【知識系技能】【オカルト】の判定が可能である。判定に成功すれば『聖書では7から一つを欠く6は不完全な数とされている』と思い出すことが出来る。 ==================== ■シナリオ本編──謎解きに伴う分岐 ①謎解きをした 部屋が暗い状態でBの壁に描かれた扉が開かれる。扉の先は白い光が広がっている。 <分岐結果:エンディング> ①⇒日常へ帰還できる。最後に記憶がある場所で目を覚ますのが無難だろう。君は無事に生還した。 ★生還した場合、SAN値回復:1d6 ★KPと共に楽しめた場合、SAN値回復:1d3 ②③⇒ 「魔皇」「万物の王」「白痴の魔王」と呼ばれ、神々の始祖とされる魔王アザトースが座する神殿に辿り着いてしまう。そこで探索者は全ての宇宙を作り続ける知性のない魔王と対面することになる。【正気度判定:1d10/1d100】 帰りを探そうにも、その神殿から先、地球への帰還ルートは確認できない。文字通り探索者は狭くて白い空間から世界一広くて暗い場所へ投げ出される事となる。 ★別に他の邪神でもいいし戦闘したいならしてもいい ★探索者は「正気度0」または「地球への帰還不可」にてロストする。 ★もし正気度が保っている場合は、SAN値回復:1d4。及び成長チェックが可能。 元シナリオ制作者様のページ https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17024791#1